とうとう出たね。。。 pic.twitter.com/PQtnqUIC2K
— 松本人志 (@matsu_bouzu) January 5, 2024
鉄を喰え、飢えた狼よ
死んでも豚には喰い付くな
by 尾崎豊
松っちゃんの意味不明のツイッター。
今回の話と関係があるけど、去年の紅白、有吉が司会でビックリした。
めちゃくちゃ違和感があった。松っちゃんにしろ有吉にしろ、求められているところというか、芸風というかここじゃないと思うんだよ。
>>歴代ワースト「紅白歌合戦」視聴率31%の衝撃 業界人が番組中に見た「有吉弘行」の“異変”
有吉も松っちゃんも、左寄り、鷹派というか、歯に衣を着せぬ過激な発言をしつつも、道徳や倫理感は賛同できる、そういうところが良いところだと個人的には思う。
例えば、有吉の場合、バンクシーの作品を消した文具おじさんを擁護する発言なんて、まさしくその通り。この考え方でさらに好きになった。
>>バンクシーと「知らず」、清掃員が新作を消去 ロンドン地下鉄
落書きする奴が悪い!
松っちゃんって、こんなセンス、こんな遊び方をする男じゃなかったはず。周りからチヤホヤされて裸の王様。誰も注意をしなくて君臨して数十年積み重なった老害そのもの。
とうとう出たね、、って、多分「ほら、女の子も満足してるんだよ」と言いたいんだろうけど、その「相手が良いと思っている」って考え方自体がパワハラそのもの。
受けとめ側がどう思うかが大事であって、忖度や社交辞令で額面通りに受け止めるやばいやつ。
更に言えば、吉本興業自体が嘘か本当かわからないけど「事実無根」と言う戦術で走っているにも関わらず、本人がそのこと自体を肯定していることになる。
吉本の社長連中は、がき使を観ている人ならわかると思うけど、もともとはマネージャーで番組でひどい扱いをされてきた人たちばかり。
結局、構図的には松っちゃんが雇われている形になっているけど、誰も逆らえない状態なんだろうなと思う。
本来であれば、このツイート自体が戦略的にはダメなはずなんだけど、松っちゃん自体が暴走しているんだろうな。
でも、松っちゃんって、凄い本質的な部分を代弁してくれていたりして、昔の松っちゃんは本当に大好き。
ある日後輩たちと飲んでいた時、酔っぱらいのおばさんに頭を叩かれた松っちゃん。
これって本当に松っちゃんは言っていることが正しいと思う。極論すぎるかもしれないけど、松っちゃんに賛同する部分が多い。
お金と地位を得たら、みんながどんどん遠慮してくる構図になるのかもしれない。
何かの記事で読んだけど、このような事件が公になる前ある人が「松っちゃんに足りないものは幹部」みたいな事を言っていたというのを読んだことがある。
登り調子の時って、周りからチヤホヤされるから、本質的な事を言う人間が鬱陶しくなってくる。
でも、それこそが宝なんだなと思うようなアドバイス。
チヤホヤされて自分の立ち位置を忘れてしまうみたいな感じ。
やっぱり芸人はご意見番とか政治とか、そういうのって畑違いだと思う。
今の流れ的に、芸人でさえも聖人君子を求められるけど、本来芸人ってそんなもんじゃないと思う。
松っちゃんも放送室で「お前ら、芸人のネジの足りないところをワロてるんやろ、その芸人が不倫したとかでまともな人間として批評するのはおかしい」みたいな事言ってたけど、これも真なりというか。
そもそも、僕の好きな松っちゃんは、遺書を書いていた様な尖っていた時代。
尾崎の歌詞じゃないけど、まさに「鉄を喰ってる」松ちゃんが好きだった。
その「遺書」でも、コント一筋の志村けんのことをリスペクトしていたけど、今の松っちゃんはそれの逆を行っていると思う。
最近亡くなった坂田師匠のエピソードとして、売れない芸人の借金の保証人になりまくり、かなり最悪な状況になっていった事があるそう。
それを見かねた仲間が「保証人になるなんてなんてバカなんだ」というと「アホの坂田はプライベートでもアホって広まるからええやんけ」と意に介さなかったそう。
結婚をしなかった理由について「母が『アホ生んだ子や』と言われるのは、親やから仕方がないと言ってくれた。けれど自分が結婚して子供ができたら『アホの子や』と言われるかもしらんから」と取材に答えている
「アホのふり」してるけど、色々と考えている。
このあたりのバランスは本当に難しいと思うけど、やっぱりそれを全うできるからこそ、みんなに評価される人間になれるんだと思う。
僕たち凡人だったら絶対になれない領域にいるからこそ、芸人で一流になれる。
松っちゃんは芸人として一流になりたいと思って、尖ってストイックにお笑いを追求していく過程で、本末転倒で「豚を喰う」状態になったんじゃないかと思う。
自分自身のことは、人間一番見えないもの。
松っちゃんやその他芸人の生き様というのは、僕のような凡人であっても凄く反面教師になったり、参考になったり、哲学的な部分で影響を与えていると思う。