「富と名声とお金」「自分の時間や家族と過ごすための時間」あなたはどちらを取りますか?
ジョン・レノンみたいに「愛だろ!」って叫びたいところですが(笑)、そうは問屋がおろさない世知辛い世の中です。
一人親方の戦いはズッと続く。。。(笑)
ここでは「お金じゃ何も買えない」とか「世の中お金じゃない」みたいな机上の空論理論は無しにします。
そもそも「お金を稼いでいない」状態だと、自分の時間や趣味、家族と楽しい時間なんて過ごせないのですから。
そのような青臭い議論をしたいわけではありません。
ある程度稼いだ「その先」の自分という意味です。
スティーブジョブスの話
スティーブジョブズが死ぬ間際「もう少し家族との時間を取っておけばよかった」と言った事は、知っている人は知っているはず。
起業家の憧れのスティーブジョブズが最後に言った言葉気にこそ、人間の本質的な部分が現れていると思う。
富と名声を得て、様々なビジネスマンから憧れの的になったスティーブジョブズが、最後の最後後悔したことは「家族との時間」というのも面白い。
ジョブズの本や映画を観た人なら知っていると思うけど、スティーブジョブズの家族というのは凄く複雑。
確か、自分の父親とか母親の顔を知らずに育った。
ジョブズは自分の父親の顔を全く知らなかったけど、実は他人として会っていたという話が凄く面白い。
ジョブズのお父さんは、アップルの会社の近くのレストラン経営をしていた。
ジョブズは自分の父親と全く知らない状態で、そのレストランにもちょくちょく通っていたそうだ。
ジョブズのお父さんは、インタビューで「このあたりは有名人も沢山いて、スティーブジョブズなんかも食べに来るよ。あいつ、チップは全然出さないんだぜww」みたいな事を言ってたそう。
AppleのコンピューターのLisaは、ジョブズの娘の名前というのが定説だし、そのコンピューターにつけた愛する名前の娘とは前妻の関係で会えていない。何とも皮肉な話。
命名者のジョブズにはクリスアン・ブレナンとの間に婚外子のリサ・ニコール・ブレナン(英語版)が誕生しており、父子鑑定テストの結果、94.41%の確率で親子であると確認されているにもかかわらず、ジョブズが認知を拒否しているという事情が存在したため、リサ・プロジェクトの広報を担当していたレジス・マッケンナ社が、先述の語源を作ったのだという。
この事情を知るエンジニアの間では、”Lisa: Invented Stupid Acronym”[注 1]などとも呼ばれたというが、ウォルター・アイザックソンが、伝記執筆の際にスティーブ・ジョブズ本人に由来を確認したところ、「僕の娘にちなんだ名前に決まってるじゃないか」と返答されたという[2]。
スティーブ・ジョブズは娘リサに、Apple Lisaは自分の名前に因むのかと尋ねられた際、度々「違う」と回答していた。だが2005年、U2のボノの別荘にリサと宿泊した際、ボノが「Lisaはこの子の名前から取ったのか」と訊いた際、ジョブズは娘の前で「そうだ」と認めた[3]。
家族とかって「インフラ」と同じで大事だけど見えない
僕も含め、自営業とか会社員とか関係なく『お金がもっとあれば』『時間がもっとあれば』って思う様な局面は歳を取れば取るほどあるはず。
この感情って、裏を返せば、自分を否定して、隣の芝生は青い精神の妬みや嫉み(そねみ)で、今を満足してない。
【お金があれば、時間があればと言い訳をしている人間は、お金が出来ても時間が出来ても、結局何ひとつしない】
とも言われるけど。
今の暮らしって、当たり前って思ってる自体がそもそも間違いって思える気持ちは凄く大事だと思ってて。
幸せや健康って、電気、ガス、水道と同じインフラ感覚。 ないと困るがあって当たり前。
家族も「今の暮らし」のコアな部分だけど、僕も含め忘れてることが多い。ほんとモンパチの歌詞が真意。「ほらあなたにとって大事な人こそすぐ側にいるよ」だよね。
大事なモノは何か?ハッと来る映画
『今の環境に感謝だよなー』って気持ちになれるオススメ映画、っていうより、ボク自身、この映画で凄く考えさせられた。
アバウトタイムは、家族代々、ホンの少しだけ時間を戻れるタイムストリッパーのチカラを持つ家系に産まれる主人公の話。
家の決まりで、成人してからじゃないと教えてもらえず、父からそのチカラとやり方を教えて貰った主人公は、最初はガンガンその力を使う。そして思い通りの人生を歩む。
でも、あるタイミングでそのチカラを封印する。その理由は・・
イエスタディも、現実世界でミュージシャンを目指しているけど才能もなく、ミュージシャンでは食っていけないので、仕方なく生活のために教師をしている主人公の話。
ある時、自分以外が『ビートルズ』を知らない世界になってしまう。
自分の頭の中には、名曲イエスタディはもちろん、ビートルズの名曲は全てある。
弾ける、歌える。 当然、ビートルズの曲なので、アウトプットすれば友達は感動し、世界的に有名になり、富と名声を得る一歩手前までのステージは用意される。
でも、世界中が注目する、そのコンサートの日、ある決断を・・
この2つの映画の主人公が望んだことは、まさしく僕たちの普段思ってる欲、お金や時間があれば叶うと思ってる事の願望。
そして、ある事をキッカケに、それを叶えるパワーを授かる。 で、その力のおかげで手に入れる事が出来たはずの『願望』を放棄してでも守りたいって思ったモノは、タイムストリッパーのチカラを手に入れる前や、カミナリが落ちて人々の記憶からビートルズが消された出来事が起こる前の『飽き飽きしてた平凡な(・・と思っていた)日々や今の環境』だったという話。
もちろん、主人公と違う選択をする人もいると思う。
コレって、1億円宝クジ当たったらどうするか、みたいな話とも似ている。
僕自身は、この映画の主人公の様な選択をしたいって思う。
でも、『タイムスリップ使える技術とかズッとあれば最高じゃん』とか、『ビートルズの歌オレ以外知らないとか、こりゃもう人生は安泰だな』って欲にまみれてる気持ちもあるw
全てを手に入れたとき、どんな選択をするのか? 自分に置き換えてみても考えさせられるし、感動と気付きのある素晴らしい映画です。
ゴールデンウィークに是非。