格闘家だけじゃなく、なんか自分の仕事とかに対してのジレンマを言語化してくれてるかのような金原選手の名言。
大なり小なり、ビジネスをやってると出くわす【究極の2択】のタイミング。
『武士は食わねど高楊枝』精神でいきたいのは山々だけど、流石に10日間も何も食べないと死ぬわけで笑。
この『さじ加減、いい塩梅』の心の戦い。
マジでジョブズの名言『フォードだって苦しんだ時期があったんだ。なんでもする。便所掃除だってやるさ』と思ってても、毒を食らわば皿まで、的な、プライドやコダワリを捨てなければいけない様な選択や葛藤があったり。
人生哲学やな〜
(キックルールで戦う魚井に対し)本職のmmaで結果出してないのに、こんな目先の利益にこだわって自分を消耗する試合は意味がない。
選手としてキャリアを上げるのが目的なのか、RIZINで試合するのが目的なのか。
本人が決める事だけど、俺は賛同出来ないと本人に伝えた。
ストーリーも何もない。
でも、武田くんの試合はストーリーしかない。
相手は10戦10勝10KOで、そして全くの無名。
選手なら何も美味しくない。
無名で強い奴と戦うなんてデメリットしかないw
例え無名に勝っても影響もないし、負けたらキャリアに『負け』がカウントされる。
でもそれって『強さ』を求める格闘家が取る本当の行動っていうか。
目先の美味しい、甘い話に飛びつくんじゃなく、なんか大事な大切な所を持ってるよね。
by金原正徳
ヤクザの世界の仁義と、道徳の正義の狭間
ヤクザ漫画の『昭和極道記』の中でも、同じ様なジレンマを挙げてるのがある。
若頭の正木は、曲がった事、スジの通らないことが大嫌い。
『しのぎ』の件で、堅気に相談され、その『しのぎ』をしている同じ弟分の幹部に『あの人からお金を取るな』と言ってしまう。
弟分もコレには逆らい
『カシラが若いモンのシノギを潰すんでっか?
そしたら、ワシら、若いモン、どうやってメシ食わしたらええの?』と。
後日、このやり取りを組長が聞き正木を呼び出す。
この組長は、自分の命を狙った過去の敵の正木の漢気に惚れてる1人。
正木と組長。
正木は以前、敵だったこの組長を正木達の組員でさらい、山に連れて行き、組員数十人で囲み、人が立っても入れるくらいの大きな穴を掘り、謝罪したら命だけは助けるという条件をだす。
ピストルを向けられた組長は、命乞いする事なく、逆に自ら穴に飛び込み
『おう、正木、いつでもいいで。出来れば生き埋めだけは勘弁して欲しいけどな』
と一言。
この行動に漢として感銘を受けた正木は、何もする事なく帰したという経緯がある。
つまり、お互いがお互いの漢気に惚れて、今の組長と若頭の関係になってる。
話を戻し、正木と幹部の争いを聞いて、正木を呼び出した組長。
開口1番『正木、若い衆のシノギを潰すな。』
正木は『しかしおやっさん』と、スジを通していない幹部の話をしようとする。
正木が言い終わるのを待たずに
『こら、おどれ正木!正義を振りかざすな。
おどれはサツにでもなったつもりか?
仁義や浪花節だけじゃ、極道はメシは食えんので!
勘違いするな!』
と一喝する。
武田の様に振る舞えば、おそらく自分のプライドなりアイデンティティなり、自己肯定は高まるなんてのは、一人親方であれば百も承知。
でも、フルスイング魚井の気持ちも分かるし、むしろ、コッチを選ばないといけない切迫した状態というか。
『本当はやりたくないよ、わかってるよ、そんな事を言われなくても』ってね笑。
コナーマクレガーフォーエバーでもあったけど『勝たなけばいけない』のか『勝ちたいのか』の違いとも共通する。
格闘家の『勝ちたい』は『やりたい誇れる仕事』であり『勝たなければいけない』は『キャッシュフローの為にやらないといけない仕事』と置き換えられると思う。
コレをビジネスに置き換えると、このマインドというか哲学ってめちゃ大事だと思う。
勝っても負けても批判がつきまとう。
ゴングがなった時、目の前の敵を殺せるのか?ここが重要だ。
戦う覚悟はあるのか?
2万人の観客の前で、パンツ一枚で無様にミジメに負ける事に耐えれるのか?
彼は金持ちになった。ドバイやアブダビで酒をすする生活だ。
シルクのパジャマで寝たら、早朝に走るのは大変だ。ヨットで寝て起きる。億万長者の生活だ。
『勝ちたい』のと『(生活の為に)勝たなければいけない』では全く違う。
マクレガーは、今は『勝ちたい』だけ。
『勝たなければいけない男』はストイックでハングリーだ。
そうなれないのであれば戦うべきでは無い。
by #コナーマクレガーフォーエバー より
なんか全てに通じる。
がんばれ元気の関拳児は、マクレガーとは違って『勝たなくてはいけない』って気持ちを持ち続けたから『超人』の異名を取ってたって事笑。