最近は仕事で行けていませんが、サーフィンは20代前半からやっていますし、そういう環境で過ごしてきたので、比較的サーフィンの世界は知っているつもりです。
今日はあくまでも一般のオッサンサーファーとしての意見を。
権利と義務の話にも繋がってくると思いますけど、最近馬鹿なyou tuberたちが「公務員は公務中はプライバシーないから」みたいな感じで、普通に警察官にカメラを向けて動画を撮影していたりするじゃないですか?
「いや、確かにそうかもしれんけど…」なんですけど、そうじゃないじゃないですか、、人間の気持ち的に、そういうふうに割り切れないことって沢山ありますよね。
そんな、都合のいい権利ばっかり主張してるくせに、you tuber同士でモメたらすぐに警察呼んだり。なんか論理が破綻してるっていうか。
勤務中の警察官を「公務中だからプライバシーないから」ってガンガン写してるのって、錦の御旗じゃないですけど、なんか違うと思うんですよね。
やっぱり、小学校1、2年ぐらいのガキンチョが、ビールジョッキにノルアルコールビールいれて飲んでたら、ノンアルコールだからって事でもないじゃないですかwwなんかイラッとしますよね(笑)
自分の子供なら絶対にさせないですw周りの人たちが不快だと思うし。それをありきで何も言わなかったら、結局困るのは子供だと思うし。
一般的に考えて理不尽な事でも、そのコミュニティの中では、それが当たり前・・・みたいなことって、暮らしているなら必ずあると思うんですよ。
何でも杓子定規で済まされるなら争いなんて起こらないし。今の人たちって、自分の軸とか芯がないから「グレーなゾーン」が決められなかったり、少ないのかなと。白か黒でしか決めれない。
グレーの部分って、その人の経験値だったりセンスだったり常識だったり教養だったりするわけで。グレーがない方が思考を停止できるので楽といえば楽。
迷惑顧みず、警察官を映して不特定多数のYouTubeにあげるとかも「法律でそう決められているから」って事だけで、それを正義としている。何かおかしな世の中です。
そして、この動画に出てくるローカルが「ローカルがカラスを白と言ったら白なんだよ~」って言ってることも分かるし、コメントでほとんど書いている老害っていう気持ちも分かる。
この人の動画は、これだけしか見てないけど、動画に気を取られてロングボードも思いっきり流してるし、始めたばっかりなのかな?
そもそも、「YouTubeにアップロードすること」ありきでサーフィンやってるわけだから、この動画の撮影自体、友達と「はしゃいでる」可能性も高いと思います。声もデカい。奇声も発してる可能性もある。
結局、自分が伝えたい事メインで動画を編集してカットしているので、この前後関係が分からないので何とも言えませんけど、コメントに多く寄せられている、みんなの海でしょ?ローカルおかしくね?みたいな感覚ってのは、そもそも間違ってるかなと個人的に思います。
僕は基本的にサーフィンは1人で行きます。
現地で知り合いと会いますけど、話すといっても空気を読みながらうるさくは話さないです。
でも、初心者とか友達とワイワイ来ている人間は、テンション上がっていることが多く、注意する大人もいないため、基本的に声のボリュームがおかしいですもんね。全員とは言いませんけど…
YouTubeなどが一般的になってきているとはいえ、GoPro持って入ってきたら、やっぱり構える人間も多いと思います。
代々受け継ぐべきもの、そうでないもの
僕は個人的には、サーフィンのローカリズムの文化や伝統というのは素晴らしいと思っています。
なぜなら、「自由」を履き違えてメチャクチャやる人間が多いからです。
若気の至りという言葉がありますが、その当時は、自分が正しいと思って、自分を正当化してしまう事って多くありました。
10代とか、20代のガキんちょの僕たちにとっては、ローカルの先輩、いろんなサーフィンの先輩から教えてもらうことはすごく多かった。
例えばこの写真みたいに、小学生のガキんちょが金髪にして「先生おかしいよ、俺は自由だよ」って言ってるとします。
サーフィンで「自己鍛錬」「自己の成長」にベクトルが変わってストイックになっていくのってほんとに10年以上経ってからだと思うし、それ以前は「女にモテたい」「友達がやってるから」位の低い志です。スタートってみんな大なり小なりこんな感じでしょう。少なくとも僕はそうでした(笑)
要するに、空気読まずに金髪にする位の「トンピン」なんですよね。サーフィンに興味を持つ属性の人たちって。
今は分かりませんけど、少なくとも、僕がサーフィンを始めた25年以上前とかはそんな感じでした。
そんな僕たちを、ベクトルが変わって、自己鍛錬とか、精神論とか、地球環境とか意識し始めた先輩たちが怒る。そうやって僕たち若手は怒られ、勉強して成長していくわけです。
そんな感じで、ローカルやサーファーショップというのは、「一般的に、小学校に金髪で行ったらダメだよ」と言う立ち位置であるべきだし、友人やサーファーショップの仲のいい先輩たちは「金髪とかダセーw」とか「自由と、なんでもやっていいこととは違うぜ」とか「いや、義務教育やんか、あほか!」って言ってくれるイエスマンじゃない人の方が結局自分の成長になるんですよね。
そういう中で初めて自分の愚かさとか、自分のやっている間違いとかを気づいていくと思うんですよね。
サーフィンの世界に憧れて、その世界に飛び込むんだから、自分勝手な意見とか、自分勝手な信念とか通らないなんて事もあるってことぐらい理解しないとダメだし、イエスマンばかりで「それは老害が悪い」って同調ばかりする人間ばかりが周りにいるってのは間違ってると思うし成長もないと思う。
僕に土下座をさせた人間は、初心者の輩みたいなやつで、前乗りしてきたわけですけど、ルールを説明してもそれ自体がわかっていなかった。結局「上がれ」って言われて、数人に囲まれ、20代の当時、怖くて土下座しました。
これが、サーフィンをお互いやっている人間同士であれば、こんなことになる確率は低くなります。
だから、ルールというのは凄く大事だし、それを教えてあげるコミニティーっていうのもすごく大事だと思います。
僕はサーフィンは常に1人ですけど、サーフィンのチームの仲間とは海で会いますので厳密には1人じゃないです。
海での注意事項とか、例えばコロナの時の対応の仕方とか、チーム内のグループLINEで回ってきたりします。ネットで何でも買える今であっても、そういうコミュニティは絶対に必要。
「海はみんなのものでしょう!」「俺は好きなことをやっている、誰にも束縛されない」みたいな正義を振りかざし、「本当に自分だけのルール」「自分たちの周りだけの、一般常識では正しいであろうルール」を拠り所としてやっている「権利ばかりを主張する本当に1人」ばかりがどんどん増えていくと、収集つかなくなる不安もありますよね。
中学のときの悪習や伝統の話
ところで、自分たちの中学の時「シボリ」っていう伝統がありました。要は、先輩が後輩を殴るという伝統です。
先輩の気分で毎日~毎週。1年、2年、ほんと怖さしかない。部活に関係の無いヤンキーの先輩、他の部の先輩もいるときがある。
先生は全員帰ってる。まじ怖い。「今日しぼりね~~」を聞いたら、練習どころではない。
だから、1年は2年になること、2年は3年が卒業することを心待ちにしてる状態。「今までされてきたことを、今度は後輩に自分たちが出来る!!」ってことで今は耐えるみたいな感じです。
でも、自分たちの代はみんな仲良くって、ほとんどの部活で、暗黙の了解で「俺達の代でシボリやめろーや!!」的な空気になりました。逆にシボリとかやってるヤツだせーぜって空気。
でも、先輩に対して恨みとかこれっぽっちも無いです。復讐してやろうとかまったくない。当時も怖かったですけど好きでしたし。
むしろ、今、同級生と話す時は「良い思い出」「笑い話」として感謝すらしてるくらいです。良い経験でした。
なんかサーフィンの世界ってこんな感じだと思うんですよね。一般人には分からない保守的な世界。どんな世界にもウルサ方、ご意見番って必要だと思うんですよね。
「みんなの海でしょ」「サーファーの為の海じゃないっしょ、恥ずかしい」みたいなコメント多いけど、いや、それは違うぞと。
サーフィンやサーファーってそういうもんだし、そういう世界でやってるって事をまず理解しないとダメだと思うんですよ。
「公務中は警察官はプライバシーないから」みたいな話じゃないわけですよ。
ローカルはインフラ
いまだに波チェックすらできない、海すら車から降りて見ることすら出来ない様なポイントもある。
そんな世界がサーフィンです。おかしいとか、理不尽とか、確かにそういう部分もありますけど、そういう世界なんです。
ネットでサーフィンセット買ってると、そういう文化知らないでそこそこ上手くなり、出来る様になるからホントタチ悪い。
SNSで幾ら発言力があってフォロワーがいても、そんなもの何の権威でもないわけです。そこ勘違いしないで欲しいですよね。
一般常識が一般常識じゃないときもあるのがこの世界なんですよね。
このサーフィンの動画も、どのような流れでこういった感じになったかわからないので微妙ですけど、この動画の人たちが、ローカルリスペクトの気持ちが本当にあったかどうか?は疑問な部分は正直あります。
やっぱり、言わないけど「こいつらうるせーな」って思うような事している人間て結構います。サーフィンに限らず、どんな世界にもいますよね。
言われないから大丈夫とかじゃないんです。みんなこころの中で思っていることがあるんです。何でも額面通りに受け止める、言われたことないから大丈夫とか思わないことです。僕は自分自身常にこのことを意識しています。
このサーフィン動画の前にどのくらい騒いでいたとか、例えば、停めちゃダメなところに車を停めていて注意されたとか、波待ちのときにうるさく喋っていたとか、ハッキリ言って何が原因でこんなことになったかわかりませんけど…
でも、よっぽどこのオジサンがヤバい人間じゃなければ、動画を回している位でここまでは言わないと思うんですよね。
こういうのって全然公平じゃなく、好きなように編集できるわけですから、YouTubeの情報発信者側の方が有利だと思うんですよ。全然公平じゃないと思うし。
逆に言えば、サーフィンの世界は凄く狭いので、「最近動画を撮影しているyou tuberみたいな奴がいて、特徴は○○」みたいな感じで情報が回っていた可能性も十分に考えられます。
地域とか漁港とか駐車場の事とかシャワーとか、ローカルの人たちってサーフィン出来るためのインフラを、波のない日に毎日やってくれてるわけですよ。
自分たちは「波があるときだけ海に行く」、ローカルの人たちは「常に海の近くにいる」・・この違いって僕たちが考えている以上に大変な事だと思いますよ。
漁師の人たちとの行きたくない(かもしれない)飲み会、マリンスポーツ業界の横の関係の保持、地域の人たちとのコミュニケーション、ビーチクリーン以外の仕事。その他色々。だからローカルリスペクト精神は基本中の基本。
電気、ガス、水道、使えて当たり前。インフラってそんなもんです。インフラって普通の時は話題に上がりもしないけど、なくてなならないもの。海入れて当たり前、シャワー使えて当たり前じゃない。
こういう口うるさい人たちを「老害」って決めつける様な若者サーファーばかり増えたら、それこそ無秩序になっていく気がする。
ヤ○ザと半グレの世界と似てるのかも(笑)
ヤ○ザをゼロにする。これって本質じゃないんですよね。
ということで、僕は「ローカルがカラスを白と言えば白なんだよ」派ですね^^;
媚を売る必要はないけど、やっぱり同じ人間なので、リスペクト感がない人間とか、適当にやっているとかは相手も分かると思います。
僕もここ最近はずっと海に行ってなく、海から遠いのでビーチクリーンさえ行けていないので、ローカルの人たちには本当にいつも感謝しています。
でも、動画の話に戻りますけど、こういう状況になったとき、やっぱ周りが止めてあげないとね。
オレなら絶対止めるね今は。「刺すとかサラウぞとか、まじでダサいですよww」って小馬鹿にして注意しますね(笑)
この動画みたいにしつこく、ホントに100%理不尽な事言ってたら、3分間フットワークで逃げながら「はやく殴ってくださいよぉぉ~~」ってニヤニヤして精神的苦痛与えます。
そうかんがえると最終的には護身って必要。
やっぱ、最終的には愛と思いやりですよね。