『あの頃ペニーレインと(Almost famous)』オールマン・ブラザーズ・バンド好きなら絶対オススメ

こんにちはいつもありがとうございます。

2000年に公開された「Almost Famous(あの頃ペニーレインと)」という映画。

監督キャメロンクロウの「実体験を基にした映画」であり、1973年にオールマンブラザーズバンドのツアーについていった記憶をベースに作られた映画です。

映画館で2回観て、DVDも何度か観た好きな映画。

映画の内容はもちろん面白いですが、70年代のこのあたりの音楽を好きな人は、たまらなく面白い映画です。

記憶がおぼろげなのですが、みんなでツアー中のホテルでポーカーをしているシーンがあるのですが、イーグルスのグレンフライがモデルだろうな!って分かる人物が出てきます。そんな楽しみ方も出来る映画です^^

実際に、オールマンブラザーズバンドを結成する前は、グレッグオールマンはジャクソンブラウンなどと交流があったため、イーグルスのメンバーとも当選交流はあったと思います。

sex、drug、R&Rのまっただ中の、ミュージックシーンの知られざる世界が分かる映画で、今みたいに情報がなかった2000年ですから、かなり知的満足度が高かったです。

キャメロンクロウは、16歳でローリングストーンの記者に抜擢されます。

グレて不良になって「何もしない16歳」というわけではなく、厳格な家庭に育ち、お母さんに飛び級をさせられて早い段階で高校を卒業したキャメロンクロウは、実は厳しい家庭に育っていったそうです。

キャメロンクロウにはお姉ちゃんがいるのですが、そのお姉ちゃんは、厳しい家庭を嫌い家を出て行きます。

その際、お姉ちゃんが「私のベッドの下にあなたの人生を変えるものがあるわよ」といって沢山のレコードを置いていく。

映画でもこのシーンがあるのですが、実際にキャメロンクロウのお姉ちゃんが残してくれたレコードをそのまま再現しているそうです。

スティルウォーターズ=オールマンブラザーズバンド

実際に、キャメロンクロウが1973年、オールマンブラザーズバンドのライブに同行した実体験がこの映画のメインの部分になっています。

1973年ですから、史実的にはデュアン・オールマンもベリーオークリーもいないのですが、このあたりは、フィクションとノンフィクションの部分でごちゃまぜ。

almost famous・・つまり、殆んど有名であるという意味で、ミュージシャンズミュージシャンとして有名だったデュアン・オールマンなど、ミュージックシーンではオールマンブラザーズバンドはすでに成功といってもよい状態だったと思います。

それが、映画の中では、バス→プライベートジェットになっていき、マーケティング的にメジャーになっていく。

このあたりのミュージックシーンの「ミュージシャンの心の葛藤」等も面白いです。

この映画の中で出てくる架空のバンド「スティルウォーターズ」は、オールマンブラザーズバンドです。

そして、このスティルウォーターズのラッセルのGroovyがペニーレイン。

 

ラッセルは、キャメロン・クロウがいうところ「デュアン・オールマン」とエリック・クラプトンを足して2で割った感じでイメージしたのだそうです。

もともと、このラッセルの役はブラッドピットを考えていたそうですが、ファイトクラブのイメージが取れていなかったため、ブラッドピットは諦めたという裏話があるそうです。

結果的にバッチリハマッていますが、オールマンブラザーズファン的に言えば、デュアン・オールマンというより、デッキーベッツ臭がありますよね(笑)

当時、映画館で初めて見たとき、デッキーベッツが重なりすぎてちょっと戸惑いました^^;

もちろん、デュアン・オールマンも好きですが、デッキーベッツも大好きです!!

僕が、オールマンブラザーズにハマったキッカケは、この人が作った歌のランブリングマンです。

後日談|グレッグ・オールマンはキャメロンクロウ「麻薬捜査官」と思っていた

グレッグ・オールマンは、バンドメンバーでドラッグのOverdoseで死ぬ可能性が高い、と周りから心配されていた位も薬にどっぷりとハマッていた時期があります。
そのような経緯もあり、自分たちのツアーについてきたキャメロンクロウが、麻薬捜査官のおとり捜査だと思っていたらしいのです。
映画評論家の町山さんの動画で話していましたが、かなり後になって、グレッグ・オールマンが「そういえば、俺たちのツアーについてきてたキャメロンっていうガキンチョがいたよな?あいつ今何やってんだろ?」みたいなことを話したそうです(笑)

ペニーレイン

ジャニスジョプリンのような出で立ちの、スティルウォーターズのグルービー「ペニーレイン」役はケイト・ハドソンです。

ケイト・ハドソンのお母さんは、まさにジャニスジョプリンたちのヒッピーカルチャーの時代に、本当のゴーゴーガールとして活躍してた人みたいです。

実際に、オールマンブラザーズバンドのライブ後のドラックパーティーはかなり激しかったらしく、グレッグ・オールマンは数十人のグルービーを自分たちのホテルの部屋に泊め、一晩に10人以上の女性たちと関係を持つこともあったそうです。
時代的にセックスドラッグロックンロール、フリーセックスの時代ですから、売れてるミュージシャンは大なり小なりこんな感じだったんでしょうね。
ペニーレインは、ビートルズのナンバーから取ってる。うーん、好きなミュージシャンがかなり絡んでるから、高まりますね~~(笑)
ペニーレインは、高校受験の時、ずっと聴いていたビートルズのアルバムだったので、思い出が蘇ります^^

エルトン・ジョンのタイニーダンサーがかっこよすぎる!!

映画の中でも、グッとくるシーンで流れるこの曲。可愛いダンサーって意味の歌は、ペニーレインと重ねてるんでしょうね。
ブルージーンズを履いた少女はロス出身。バンドの衣装係をしている。可愛い笑顔で笑う君。そして君はミュージシャンと結婚する
Tiny Dancer
オールマン・ブラザーズ・バンド好きな方、音楽好きな方、ぜひオススメです。
そして、エルトン・ジョンのもう一つの名曲。コレは、物質文化に対するアンチテーゼ。
ニューヨークじゃバラは咲かない。 
 
ここNYじゃ、銀行家、弁護士の息子たちが、夜なのに「オハヨウ」っていうんだ。
  
彼らが空を見上げない限りそれが間違いだと気付かない。 
 
でも彼らは空を見上げようとさえしないから、外が明るいか暗いかなんて分からないんだ。 
 
ブロードウェイじゃ毎日沢山の曲が流れてて、知ってる曲があれば歌うけど。。。
 
NYじゃ地下鉄の行き先には善人が向かう場所なんてないんだ。
 
でも、そんなNYで俺は自分自身を成長させ、自分の種を巻くんだ。
そして、こんな社会だけど、君のような人がいること、君に出会えた事を神に感謝します。
by  Mona Lisas And Mad Hatters (エルトンジョン)
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