浅草キッド、3回目。
落語も大阪落語よりも江戸落語が好きだし、寅さんや両さんも好きなので、雰囲気が似てて好きなんだよね~
粋な芸人魂。
「武士は食わねど高楊枝」じゃないけど
北野武の師匠、深見 千三郎(ふかみ せんざぶろう)の言葉って、芸人だけじゃなく、人間として成長出来る様な事というか、本質が散りばめられてて。
【(ウケを狙ってワザとブサイクな化粧をしてる北野武に向かって)てめ、なに(変な)化粧なんかしてやがんだよ。いいから化粧を取れ!
いいかタケ、芸人なら芸で笑いを取れ。
変なツラして笑い取るなら、そこら辺の見てくれの悪い奴、舞台に放り出しゃイイんだよ。
芸人なら女になりきれ!
どこの世界に自分をブサイクにするホステスがいるんだよ?
『世界で1番キレイになってやる!』そういう心意気で化粧しろ!
他の所じゃ知らねえ。でも、ウチでやるんならな、笑われんじゃねーぞ!
『笑わせる』んだよ。
「本物」を目指すって事。
ガチのホステスが「自分をブサイクに見える様な化粧をするはずない」って、言われたら当たり前なんだけど、それって本質。
リアルじゃないってこと。
テメェら拍手なんかして演技を止めんじゃねーよ。
こっちはな、芸をみてもらってるわけじゃねーんだ。芸を観させてやってんだ。黙ってみてろ!
カッコいいよな~。狙っちゃ駄目ってこと。これは全てにおいて言えること。
ダウンタウンも、売れてない時に、浜ちゃんが野次とばす客にキレて、お金ないのに「お前、幾らで入ってきたんや?ほら、はろたるわ、帰れ!」って啖呵きって、なけなしのお金をその客に投げたって話があるけど。
とにかく、深見 千三郎(ふかみ せんざぶろう)さんて、粋な部分を凄く大事にしたみたい。
- 「芸人は良い服を着ろ。腹は減っていても見えないが、着ている服は見える。特に足元を見られるというように、靴には気を遣え。」
- 「笑われるんじゃない笑わせろ。舞台から降りたら格好いいと言われるようにしろ。」
- 「芸人は芸を持て。楽器でもタップダンスでも良い。ただやるだけではダメだ、舞台で客に見せられるレベルの芸を持て。」
「靴に気をつけろ」ってのは、「浅草キッド」の歌詞の
同じ背広を初めて買って同じカタチの蝶タイ作り同じ靴まで買う金は無くいつも笑いのネタにしたいつか売れると信じてた客が2人の演芸場で
って部分で言えば、師匠の言いつけが守れなかったって事になるけど、それもまたイイ話なわけで。