
ベルベットアンダーグラウンドを知らずとも、アンディウォーホルを知らずとも、音楽好きなら絶対知ってると言っても過言じゃないこのバナナの絵。
ベルベットのファーストアルバム。通称『バナナアルバム』
今でこそ、このバンドのアイコンだけど、多分、当時はバンドメンバーは絶対嫌だったはずw
アンディウォーホルがベルベット達の演奏を気に入って、そこからプロデュースなんかも関わったらしいけど、ルーリードとアンディウォーホルは15歳くらいルーの方が歳下。
つまり、アンディウォーホルは、ベルベットにとってはパトロン的立ち位置だったはず。
マリリンモンローの絵をはじめ、ポップアート界のカリスマとして認知されてた成功者のアンディと、これから登っていくベルベットって図式だったと思う。
『オレがお前達のデビューアルバムのジャケをイラストしてやる』って言われ『マリリンモンロー的なポップでビビッドなサイケなアート』を期待してたのに『うわ、バナナかよ、しかも房じゃなく一本て、、めちゃ手抜きやん。しかも熟れてるし、黒の部分多いし腐りかけてるやん』だったはず。
仮に、ベルベットの後輩がコレを『どうすか?』って作ってきたら、速攻で却下されてるはず笑笑。
『剥いてよく見ろ(聴け)』っていうメッセージもあって凝ってたみたいだけど、それにしてもバナナて、って感じな気がする。
バンドメンバーがコレを見せられた時、多分顔をひきつらせてたはず。
バンクシーの話もあって『駅員さん、立派じゃねーか。てめーこそ、勝手に落書きしてんじゃねーよ』って正論を言った有吉弘行じゃないけど、バンクシーも有名になったからこそ落書きを消した駅員さんが非難されたりと、卵が先か鶏か、じゃないけど、僕たち人間の価値って結局フワフワした実体のないモノなのかなとか思ったり。
アンディウォーホル好きの人には申し訳けど、価値観は主観なので、コレばっかりは仕方ない、、